20200513

サピエンス全史を読み返した。

ほぉ〜なるほどな〜確かに〜と初めて読んだとき思って、今回も思った。

 

サピエンス「全史」と銘打っているだけあって、ホモ・サピエンスの誕生から現在、そして我々が向かいつつある未来について、様々な分野、角度から書かれている。

内容が幅広過ぎて、私の頭では全てを理解して言及することは無理だが、今回読み返してみて特に心に残ったことについて書いておく。

 

まさにその通りだと思ったのは、今の私たちは消費主義に踊らされている、というようなことが書かれている部分。

今、外出自粛で行動が制限されていて、自粛疲れ、という言葉も聞かれる。なぜ外出できないことが苦痛なのか?遊びに行けない、買い物できない、外食できない、旅行できない、などなど、これらをできないことがなぜストレスなのか?それは、流行の服を買って、話題のグルメを食べて、初めての土地に行って、新しい自分を見つけなきゃ!という消費主義のパッケージにすっかり慣らされてしまっているからではないか。

私も最初は家にずっといなければならないのが嫌だった。気分も落ち込みがちだった。しかし自粛を続けているうちに慣れてきて(目が覚めてきてと言うべきか?)今ではお家最高〜って思っている。ニュースやコロナ情報をチェックするのもしんどくなってやめた。そのおかげか、現時点では、今あるもので満足して、心穏やかに過ごすことができている。

 

サピエンス全史には、ブッダの教えについても書かれている。苦しみは渇愛から生まれるので、目の前のことをありのまま受け止めて、心を動かされないように訓練すれば、苦しみから解放される、的な。私も少し涅槃に近付けたのかもしれない。