ホリエモンが過去の私を救ってくれた 「すべての教育は『洗脳』である」を読んで

堀江貴文「すべての教育は『洗脳』である 21世紀の脱・学校論」を読んだ。

わかるわかる〜って思いながら自分の過去を思い出しながら一気に読んじゃった。

 

 

これは、やりたいことがあるのに何かと理由をつけてやらない人に向けた本。ホリエモンの言葉で言うと、アクセルを踏みながらブレーキもベタ踏みしてる人への「ブレーキの外し方教本」。これまでホリエモンは「アクセルの踏み方教本」はたくさん書いてきたそうだが、なかなか人も社会も変わらなかった。なぜなのか考えみると、みんな自分でブレーキを踏んでいながらそのことに気付いていないんだ、という結論に至り、この本を書いたそうだ。

ホリエモンの言うブレーキとは学校教育で植え付けられたもので、学校で行われていることは指導という名の「洗脳」だという。学校にはたくさんの規則=禁止事項があって、理由はよくわからないけど従わないと先生に怒られるから従っている。それは「洗脳」だ。その延長で社会の常識や会社にも「洗脳」されて、自分で自分のブレーキを踏んでしまっている。その「洗脳」に気付いて、ブレーキを外そうよっていう内容。

 

 

冒頭は、やりたいことがあるならやればいいじゃん!という話。全くその通りだと思う。

私はやりたいと思ったらすぐにやりたい、やらないと気が済まないタイプ。だからやりたいのにやらない人の気持ちは全然わからない。

私は、面白そうと思ったらすぐに検索したり本を読んだりして、やると決心したらすぐ行動する。だから、「いつかやってみたい」とか「もし◯◯だったらやってみたい」という意味の「やりたいこと」はないと言えるかもしれない。はっきり「やりたい」と思ったときにはもう「やりつつあること」になってるから。

今一番興味のあることは株。今は証券口座の開設を申し込んで書類が届くのを待っているところ。まだ実際に株は購入してないけど、本読んだり口座の申し込みしたり準備はしてるから「やりつつあること」と言ってもいいと思う。

 

 

「G人材」と「L人材」の話も面白かった。Gはグローバル、Lはローカルの意味。

G人材は、合理的、寛容、フラットな人物像で、自分のやりたいことを大切にし、フットワークは軽く、変化を好む。豊かさの指標は情報で、場所にはこだわらず、現在を生きている。

L人材は、情緒的、排他的な人物像で、仲間との絆を大切にし、フットワークは重く、変化を嫌う。豊かさの指標はお金とモノで、地元にこだわり、過去の思い出に生きている。

 

この性質から判断すると、私はG人材。

グローバルな視点とか世界を見据えた考えとかを持っているわけではないけど、上の特徴には当てはまる。

偏った考え方はしたくないと思ってるし、なるべく広い視野で物事を見たい。

上にも書いたようにやりたいことはやるし、すぐ行動に移す。

新しいことにチャレンジするもの好き。常に自分をアップデートしていきたいと思ってる。

情報に関してはものすごく敏感というわけではないけど、本を読んだりブログを書いたりを積極的にしてるという点では情報を大事にしてると言っていいのかな。

引っ越しが多かったからか、「地元」っていう意識がないし私には「地元」がない。昔からの友達もいない。「地元の友達」に憧れた時期もあったけど、今は必要だとは思わない。

今が一番大切だと思っていて、昔から「戻れるならいつに戻りたい?」って質問には「今が人生で一番って思えるように生きたいし生きるべきだから、戻りたいとは思わない」って答えてる。

 

L人材のことを「マイルドヤンキー」と表現しているのには大納得。L人材はONE PIECEが好きっていうのもわかりすぎて笑った。最近はそんなにいないけど、ちょっと前までONE PIECE読んでるかどうかで判断してくる奴たくさんいたわ〜。会ったらすぐONE PIECE読んでるか聞いてきて、読んでないって言ったらそんな奴人間じゃない人生損してる今すぐ読めって騒ぐ奴。イラッとするし呆れるしで苦笑いするしかなかったけど、あのときの嫌悪感の正体がわかってすっきりした。

 

 

元々この本を読んでみようと思ったきっかけは、あるブログの、なぜ没頭できないのか?の理由をこの本で学んだ、という記事を読んだことだった。

学校や家でいろんなことを禁止されて、自分のやりたいことをやるのはダメなことなんだと「洗脳」された子どもは「没頭」できなくなる。例えば算数が面白いと思って算数ばかりものすごくできても、他がダメだとそっちの方を注意される。一つの飛び抜けたものよりオールBを目指すよう仕向けられ、算数に「没頭」できなくなる。

ホリエモンは今まで「洗脳」されたことはなくて、子どもの頃はプログラミングに「没頭」していたらしい。学校で怒られて殴られたこともあるそうだが屈しなかった。教師からの評価は低かったけど、「没頭」し続けたプログラミングでその後大成功することになる。「没頭」することが新しい道を作ることになったそうだ。

 

私は小学生の頃は何でもできる優等生だった。あの頃は何も疑ってなかったんだと思う。

中学生になっても勉強はできた。でもこの頃から自我が芽生えてきていろいろ疑い始めた。テストの点数は取れるけど、遅刻したり授業中寝てたりスカートが短かったりしてしょっちゅう怒られた。呼び出されて「指導」されたことも何度もある。イタズラの犯人だと決めつけられたこともある。無駄なことが嫌いな私があんな無意味で頭悪いことするわけないのに。人格否定みたいな今だったら完全アウトなことも言われた。あー思い出したら腹立ってきた。録音して教育委員会に突き出してやればよかった。まぁ全然真面目に聞いてなかったけど。

そんな感じだったら内申点はかなり低くて、でも入試は高得点取れたから行きたい高校には行けた。自由な校風だったから高校では怒られることはなかったな。

実家も嫌だったから大学から一人暮らし。大学もあんまりちゃんと行ってなかったけど自分が興味ある分野について学べたのは楽しかった。

 

就活は嫌々ながら一応やってみるかと思ってやってみたけど、やっぱり嫌になってやめた。誘われて就職したけど仕事内容が精神的に辛くて退職。慣れれば大丈夫って言ってる先輩もいたけど、こんなことに慣れたくないし、心を殺してまでやらなきゃいけない仕事なんてない、長居無用、っつってすぐ辞めた。

わ〜なんかこうやって並べて書くとすごい荒れてる人みたい(笑) そんなやばい奴ではないと思うけど、自分では。私もある意味「洗脳」を免れたと言えるのかもしれない。

 

 

今後はどこにでもいる平凡な人は必要とされなくなって、どんなことでもいいから何かに特化した人が求められるようになる。そこでホリエモンは、3つのタグで自分の価値を高めよ、と言っている。1つのことを極めるのは大変だし時間もかかるから、3つの肩書きを組み合わせてレアな人になろうよっていうススメ。ただし、過去を再利用するのはダメ。過去に引っ張られて本当にやりたいことから離れてしまうかもしれないから。

私の場合は何だろうな〜。株に興味のある、本が好きな、パート主婦。ちょっとパンチ弱いけど、今の時点ではこんな感じかな?過去を持ち出していいなら、上のエピソードとか哲学専攻出身とか追加できるんだけど。もっとインパクト強めのタグを付けられるように頑張る。

 

 

今回、ホリエモンの本を初めて読んだ。

この本を読んで、ホリエモンに今までの私を肯定してもらえたような気がする。

学校でも怒られてばっかりだったし、ちゃんと働くこともできないし、自分は社会不適合者でダメな人間なんだって思っていた時期もあったけど、そうじゃないって言ってもらえたような気がする。

自分のことを社会不適合者だと感じるのは「洗脳」されていないという証拠で、「洗脳」されなかったからこそ、私には何か新しいものを生み出す力がある、自分を信じてやりたいことをやってごらんよ、と背中を押してもらえたような気がする。

基本的には自分の生きたいように生きてきたけど、時々、不安になったり、周りの声に戸惑ってしまうこともあった。でも、この本の中でホリエモンは、そんな心配は全く必要ないと言い切ってくれた。嬉しかった。

 

 

この本に出会わせてくれたのはこちらのブログ。

www.kakkoii-kosodate.info