数十年に一度の大雨ってボジョレーみたい

数日前のニュースで、「数十年に一度の大雨です。経験したことのない量の雨が降ります。命を守ってください」というようなことをどの局のアナウンサーも言っていたけど、それって日本語矛盾してない?と思ってちょっとモヤっとした。「数十年に一度」なのであれば、数十年前にも起こっているんだから、「経験したことのない」ことではないよね。

「数十年に一度」とか「五十年に一度」とか雨のニュースで最近よく聞くけど、そういうふうに言わないといけないって決まってるのかな?そんな言い方されてもよくわからないと思うんだけど。

例えば、同じ土地に50年住んでいる人がいたとして、その50年間大きな水害がなかったとする。その人が「数十年に一度の大雨です」って言われて想像するのは大した雨ではない。アナウンサーが伝えたい危険度と、受け取る人が感じる危険度に大きな差がある。何十年も住んでいて何もなかったら、「数十年に一度の」って言われても、「じゃあ大丈夫かな」って思っちゃいそう。被害にあった人がインタビューで「ずっと住んでるけどこんなの初めて」って言ってるのよく見るし。

ちょっと調べてみたら、「数十年に一度」っていうのは確率の話らしい。難しい計算をして導き出した数字なんだろうけど、なんか、ボジョレーヌーボーみたいって思っちゃう(笑) 「過去最高」「100年に1度の出来」「この数年で1番」「この10年で1番」って毎年言われても……っていう(笑)

この後もまだまだ雨は降り続く予報。ゴチャゴチャ言ってないで気をつけます。